3.1 上津橋の環境保全

上津橋の環境保全の取組み 「人にやさしい、自然にやさしい、里づくり」

 上津橋土地改良区内では、コウノトリの里として有名な豊岡と同じ環境保護水路の整備や生物が住めるようにビオトープも整備しました。ここでは期待通り多くの生物が住んでいます。

土地改良後既にメダカやフナ、モロコはもちろん、ザリガニや魚やシジミやおたまじゃくしや川えびやカメやすっぽん、トンボのヤゴ、カワニナ、カラス貝、シジミなどが水路には生息しています。またこれらをえさに白鷺や蒼鷺(あおさぎ)など大型の野鳥やバードウォッチングで人気のある瑠璃色で非常にきれいな小鳥のカワセミも飛来するため、明石や神戸のニュータウンからも子供たちが生物観察に訪れる場所に位置しています。私たちの市民農園「上津橋れんげいじファーム」は明石市からも近く神戸市西区役所、玉津インター南西1kmのところにあり、交通も便利で自然環境も良い上津橋土地改良区内にあります。

 

2019年10月22日

今年もコウノトリが飛来しました。

北エリアUブロック西300mの電波塔。

営巣個所を探しているのでしょうか。

2014年10月7日 毎年野鳥が豊富になっています。

 野生の鷹(のすり)が同時に5羽も稲刈り後に舞い降りていました。同じ場所で昨年は1羽だけだけだったのが、今年は5羽もいたので驚きました。

 すぐ近くの営農組合の人参の箱詰め作業場できれいなオスの雉も、同じ日に目撃しました。圃場整備で整備した環境水路を中心に、然が毎年豊かになってきています。

水路際に村の人が総出で植えた彼岸花も、ますます増えて鮮やかになって行きます。

2013年2月16日

 土地改良事業の竣工祝賀式で上津橋地区の事業設計された方が、「上津橋の環境水路の延長規模は国内最大でコウノトリが住む豊岡より環境水路の延長規模が大きい。」と話されていました。昨年11月に近くの加古川にコウノトリが飛来したそうですので、「上津橋にもコウノトリが飛来しても不思議ではなない。環境水路などには餌になる生物も同じくらい豊富だし、白鷺や蒼鷺など大型の野鳥も多く飛来して来ていることだし。。。」との事。

”まだまぼろしですが、いつかはコウノトリ。れんげいじファームにもコウノトリが飛来する事” を楽しみに環境を大切にして行きたいと思います。

 

記事:2012年11月5日 加古川にコウノトリ3羽飛来

 

 2014年9月29日

 昨年は明石市二見にコウノトリが飛来したそうです。

この報告を受けた明石市の行政はその取扱いについて慌てられたと伺いました。明石市に飛来したのは子供のコウノトリで9月から4か月間滞在したそうです。

 

記事:2013年9月7日  明石のため池にコウノトリ 豊岡の幼鳥と確認

 

 

2019年1月21日

 上津橋大池に待望のコウノトリが飛来しました。

まぼろしではなく現実のものとなりました。ほ場整備事業で環境水路を整備したことにより生物種類も増えたと行政から報告を受けていました。環境保全の取り組みの成果が実ったものとうれしく思います。

 

上津橋の自然

環境水路のすっぽん
環境水路のすっぽん

平成25年2月23日(土)晴れ 撮影

■環境水路のすっぽん 

今日は農家総出で溝普請で環境水路の泥揚げ作業。環境水路の泥ダメの泥を上げていたいた時に見つけた2匹目のすっぽんです。まだ小さく手のひらサイズでした。この他にふなや、タイワンドジョウも見つけました。

 

 平成24年12月15日(土)撮影

①環境水路

 1枚目は環境水路です。

流れがきついところは、水路の中に丸太を左右にした様なジグザグの魚道として整備しています。さらに、水生生物の保護を狙いにこれら水路は年中水が流れ続けるように水利組合が管理しています。また、あぜには彼岸花が一列に真っ赤に咲き誇ります。さらに斜面は芝を全面に植栽しています。

 

②ビオトープ

ビオトープは水がよどみ藻が生い茂っているため、多くの魚や貝が棲んでいます。このため野鳥はここを餌場にして頻繁にやってきます。

 

③蒼鷺(あおさぎ)

カメラ撮影に驚いて、ビオトープから飛び立った大型の野鳥、蒼鷺(あおさぎ)。先週は白鷺が来ていました。写真中央の右。

 

④カワセミ

夏ごろには集落の中を流れる水路の淀みの土手に止まっている瑠璃色のきれいな鳥を見かけ、知り合いに聞いたところカワセミだと聞きました。

市民農園看板近く ノスリ(タカの一種)
ノスリ(タカの一種)

 

2013年1月5日(土)撮影

⑤ノスリ(タカの種類)

 少し向うに見える「上津橋れんげいじファーム」の案内看板の近くで餌を探していました。 カラスより大きいですがずんぐりむっくりしてトンビより少し小さい感じがしました。 ノスリ(鷹)とトンビの区別はしっぽが突型の扇に開いているのがノスリ。これは凸型ですね。ネズミやヘビやカエルを餌にする猛禽が住んでいるというのは自然環境が守られている証拠ですね。

 市民農園まで300m

 

2013年1月20日(日)撮影

⑥アオサギ(大型の鷺)

 「上津橋れんげいじファーム」の水源池 大池の中の水溜りで餌をねらうアオサギです。少しむこうには白鷺が5羽同じように餌を狙ってじっと水たまりを睨んでいました。 工事で水を抜いてしまっているので鳥たちにとっては厳しい冬ですね。

 

2013年1月20日(日)撮影 

⑦大池の堰堤補強工事

 田植え時期に終わるように「上津橋れんげいじファーム」の水源池になっている大池の堰堤の補強工事をしています。上津橋にとっては100年に1回あるかないかの大工事ですが、大池の土手から水漏れが続いていましたので万一の決壊に備えて堰堤の補強工事を行っています。この間、田畑の作物への給水は流れ込みの水を直接ポンプアップしていますので水が使えなくなることはありません。 遠く300m先に見える竹藪の丘の上が「上津橋れんげいじファーム」です。

■明石市民の命の水:掘割水路紹介(別称:掘割疎水、林崎疎水)  

 平成24年12月15日(土)撮影

土地改良事業のメニューの1つとして整備したこの上津橋市民農園は南北2つのエリアに分かれています。この2つのエリアは、初夏にはホタルが舞う掘割水路を挟んで「字坂の上」の南エリアと「字堂の上」の北エリアで構成されて300mほど離れて位置しています。

 

 この掘割水路(5.4km)の終点は野々池貯水池で明石市民の飲料水になっています。この水路に沿って作られている管理道は竹林や雑木林のトンネルが2kmほど続いていて夏でも涼しい穴場ハイキングスポットとしてインターネットや行政の広報誌などでも紹介されています。神戸市のHPでは神戸まるごと田園ミュージアムとして紹介されています。明石市民の重要な飲み水になることから明石市民と神戸市民が合同でクリーン清掃が毎年行われて、私たちの自治会からも代表を出して加わっています。

■上津橋里づくり計画書 (ご指導 計画の概要・策定指導 京都大学 高橋 強 教授,九鬼 康彰助手)
「人にやさしい、自然にやさしい、里づくり」をタイトルにするこの計画書は平成13年に里づくり協議会で作成され、集落で多くの話し合いの後にまとめられて、その後これに基づき基盤整備事業が7年の歳月をかけて行われました。このたび竣工した事業は土地改良事業だけでなくその他数々のメニューを含む集落基盤整備事業というもので国内で初めて適用される住民の意見をとりまとめた総合的な基盤整備事業でした。
hirano-kamitsubasiH13.pdf
PDFファイル 4.1 MB

 

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